AOKI HARUKA

COLORING AGENT
OF HAM


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work-jagda1

JAGDA学生グランプリ2017
入選作品

STORY

この年のテーマは「食」。
関係無いようで有る話で、私は「はむ」と呼ばれている。
テーマを絞るため、「ハム」で何かできないか考えてみた。

調べてみると、ハムを代表とする加工肉には「添加物」における問題があるらしい。
それが「発色剤」なのだが、人体に大変有害である。
この発色剤の亜硝酸ナトリウムには急性毒性が強いことで知られる。
胃の中で、肉のアミンと反応し、
強い発がん性のあるニトロソアミン類が生成される可能性大という。

この発色剤がそれほど危険にもかかわらず、使われている理由。
それは、見た目の良さ、シズル感を出すためだ。
発色剤を使って、ハムを食欲をそそられる色にしている。

このことを知っている人はどれほどいるのだろうか。
問題提起したいと思った。

実際に加工肉のコーナーに行ってみたが、
そもそも発色剤を使っていないハムがほとんどない。
スーパーを3軒ほど回って、やっと見つけた。
確かに薄茶色で全然おいしそうに見えない。

どうしてもピンク色した美味しそうなハムに見劣りして、
無添加のハムを手に取る気になれないジレンマがあった。

そこで、頭の中でペンキでピンクに塗ったハムを食べているのだと
想像してみると、だいぶ食欲が失せた。気持ちわるい。

このハムにおける着色剤の問題を訴えるには、
体内に入れるべきでない物質を摂取していることを
吐き気がするほど気持ちわるくビジュアライズするといいのかもしれない。

最終的に、あの脳内イメージをそのまま写真にしたポスターを制作した。
実際にハムにピンクの絵具を塗ったのだが、
撮影を手伝ってもらった友人たちも終始気持ちわるいとうなだれていた。
効果は絶大で、しばらくピンク色のハムが気持ちわるくて食べられなくなった。
それから、ハムを1枚ムダにした罪悪感でいっぱいになった。

この年のテーマは「食」。
関係無いようで有る話で、私は「はむ」と呼ばれている。
テーマを絞るため、「ハム」で何かできないか考えてみた。

調べてみると、ハムを代表とする加工肉には「添加物」における問題があるらしい。
それが「発色剤」なのだが、人体に大変有害である。
この発色剤の亜硝酸ナトリウムには急性毒性が強いことで知られる。
胃の中で、肉のアミンと反応し、
強い発がん性のあるニトロソアミン類が生成される可能性大という。

この発色剤がそれほど危険にもかかわらず、使われている理由。
それは、見た目の良さ、シズル感を出すためだ。
発色剤を使って、ハムを食欲をそそられる色にしている。

このことを知っている人はどれほどいるのだろうか。
問題提起したいと思った。

実際に加工肉のコーナーに行ってみたが、
そもそも発色剤を使っていないハムがほとんどない。
スーパーを3軒ほど回って、やっと見つけた。
確かに薄茶色で全然おいしそうに見えない。

どうしてもピンク色した美味しそうなハムに見劣りして、
無添加のハムを手に取る気になれないジレンマがあった。

そこで、頭の中でペンキでピンクに塗ったハムを食べているのだと
想像してみると、だいぶ食欲が失せた。気持ちわるい。

このハムにおける着色剤の問題を訴えるには、
体内に入れるべきでない物質を摂取していることを
吐き気がするほど気持ちわるくビジュアライズするといいのかもしれない。

最終的に、あの脳内イメージをそのまま写真にしたポスターを制作した。
実際にハムにピンクの絵具を塗ったのだが、
撮影を手伝ってもらった友人たちも終始気持ちわるいとうなだれていた。
効果は絶大で、しばらくピンク色のハムが気持ちわるくて食べられなくなった。
それから、ハムを1枚ムダにした罪悪感でいっぱいになった。

PROCESS


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